高気密

気密性能について

気密性とは?

住宅にとっての気密性とは、屋内と屋外の空気(気体)の流通を妨げる性能のこと。
つまり気密性の高い住宅とは、“閉め切りたいときに隙間無くキッチリと閉め切れる住宅”ということなのです。

気密性の表し方

気密性は、相当隙間面積と呼ばれる C値(シーチ)で表します。
C値は、対象床面積の1㎡あたりの隙間面積がどれだけあるかを表し、小さいほど高気密である事を表します。

又、「気密測定」を行う事で、個別の住宅のC値を計測する事ができます。

気密の基準値

経済的で快適な暮らしに直結する大切なC値ですが、実は現在国の基準値はありません。また、C値の基準値が有った平成11年省エネルギー基準の時ですら、あくまで目標値であり、気密測定は義務付けられていませんでした。

C値は実測できる値のため、基準値と共に測定義務の定めも必要だという声も上がっていましたが、その後の平成21年の省エネルギー基準の改正で、C値の項目そのものが削除されてしまいました。ですが、その有用性は何も変わらないので、谷田工務店では気密設計・施工をしっかり行い、全棟で気密測定を実施(※)しています。

※eパネルタイプ断熱材をご採用の場合。その他タイプはオプション対応。

谷田工務店の、気密性能実績

谷田工務店がお引渡しした住宅の、相当隙間面積(C値)の平均値は次の表の内容となります。

お引渡し年 相当隙間面積(C値)平均値
2017年 0.33c㎡/㎡
2018年 0.26c㎡/㎡

 

H11年省エネルギー基準では、寒冷地2.0以下、その他の地域5.0以下(舞鶴周辺はその他の地域)とされており、北海道の基準も大きく超える数値となっています。

※気密測定は、日本工業規格JIS A 2201「送風機による住宅等の気密性能試験方法」に準拠する方法に則り、専門の有資格者によって行われます。

気密設計と気密施工の勘どころ

連続した“気密ライン“

水道や電気などの設備配管や配線の貫通口、メンテナンス上必要な点検口、窓やドアなどの開口部、床と壁・天井と壁など躯体の取合いの部分も、気密ラインが途切れずに連続している事が重要です。

 
経験値が物を言う、気密施工

コーキング、現場発泡断熱材、シート、テープ、パッキンなど、様々な“気密補助材”を目的や特性にあわせて使い分けています。


C値は、工務店の通知表

C値を小さくするには、工事関係者全てが、それぞれの立場で求められているモノ・コトを形にできる「理解力」と「応用力」が大切になります。

その立場は大きく分けて次の3つになります。

  1. 気密ラインの位置、部材の納まりや特性を考慮する「設計」
  2. 設計の意図を理解し、目的を達成するための「監督」
  3. 大工をはじめ給排水設備や換気設備、電気工事など、各工事業者の「施工」

つまり、谷田工務店のスタッフが気密の大切さを理解しておくのは勿論の事、その大切さを各業者に伝え、さらに各業者が理解するという一連の流れがとても大切なのです。

C値は設計値や計算値ではなく、現場での“実測値”です。誤魔化しが利かない、正に“工務店の通知表”なのです。


高気密だから、叶う事

高気密だから叶う、代表的な6つのコトをご紹介。
ここで大切なポイントなのが、“高気密だから叶う”という事。つまり、中気密や低気密だとこれらの実現が難しいという事です。

その① 「隙間風を無くす」

低気密だと、暖房するほど底冷えする!

暖かい空気が上昇していく力はとても大きく、気球で人を持ち上げる事ができるほどです。

また、暖かい空気が上昇した分、室内には冷えた空気が侵入してきます。これが“すきま風”となり、スースーする寒さや床の底冷えの原因となります。

その② 「温度のムラが減る」

高気密なら、エアコンだけで部屋全体が暖かに

気密性能が違う部屋で暖房を同時に開始した時、どのような温度変化が見られるかを表した図です。

低気密の部屋は冷気と暖気の二層に分かれていくのに対し、高気密の部屋は全体が暖かくなります。

その③ 「様々な不快因子の影響を防ぐ」

温度、湿度はもちろん、花粉や騒音、排気ガスなどからも守ります

カビやダニなどのアレルゲン、ヒートショック、ゴキブリやムカデなどの害虫、花粉やPM2.5、屋外からの騒音など、私達のまわりには多くの不快因子が存在しています。

高気密なら、それらの影響をググッと減らすことができます。

その④ 「換気を計画通りに行う」

快適な住空間は、確実な換気から

 

気密性が低い住宅では、給気口以外の窓や壁の隙間から外気が侵入し、家中の空気を隅々まで入れ替えることは難しくなります。

ですが気密性が高い住宅なら、計画通りに家中の空気を隅々まで入替えることができます。

また、換気の流れに乗って、程よい温度と湿度の空気も運ばれるので、家全体が快適な空間になります。

その⑤ 「湿気と空気の流れをコントロールできる」

断熱材の性能を、フルに発揮

断熱材の性能をフルに発揮させるには、

  • 断熱材を湿気させない
  • 断熱材が抱えた気体を動かさない

という事が必要で、その為には高気密である事が大切になります。

その⑥ 「内部結露の防止」

壁内の結露は、家を“内側”から腐らせる

目に見える場所に発生した結露は拭取る事ができますが、壁の内部はそうはいきません。何度も出てくるカビは、壁の中に原因があるかもしれません。

また、内部結露の水分は、柱や土台に影響して腐れを起こしやすくなり、白蟻も呼び込みます。高気密なら、原因となる内部結露そのものの発生を抑える事ができます。